どうも、ひろのしんです。
更新が早速途絶えまして、申し訳ないです…。
本業の方が、お盆休み前の超繁忙期にかかっておりまして、釣りはおろか、ブログ更新の時間も中々取れず…。
加えて喘息もちの子供が夏風邪にかかって、そちらにかかりっきりになっております。
お盆あたりにはまとめて釣りに行く計画がありますので、のんびりお待ちくださいませ。
さて、毎日暑いですね。
暑いというか、暑すぎるというか、日中の外はもはや、焼肉中の鉄板の上状態ですね。
我が家から車で10分かからない場所で、今年は「世界スカウトジャンボリー」なる世界野営大会(?)が行われており、今日も皇太子様や安倍首相など、超VIPがやってきていたらしいです。
きっと海外からわざわざ来られた方々は、「日本の夏=くそ暑い」と心に刻まれた事でしょう。
実際、近くの病院には連日熱中症で外国人が担ぎ込まれ、中には「モウ(野営地に)カエリタクナイデース」とダダをこねてる方もいるらしい(笑)
こんな時には少しでも涼しくなるために、私が体験した釣り中の体験談をひとつ、お話しようかと思います。
ちなみに、今回は文字ばかりです。
山口県は宇部市には、かつて炭鉱がありました。
ありましたというか、宇部市は炭鉱で栄えた町。
宇部の基幹企業である「宇部興産」が、まさにその炭鉱事業から今に至る会社です。
その宇部市にはたくさんの炭鉱あとがあるのですが、「床波」という地域の海沿いに広がる「長生の海岸」と呼ばれる長い砂浜、そして広がる海の下にも、炭鉱がありました。
そして、海の中からは「ピーヤ」と呼ばれるものが突き出しております。
このピーヤというもの、かつては炭鉱の坑道の空気穴として機能していたそうです。
今は、炭鉱事故の殉職者のための海の墓標として、残っているようです。
ここでは多くを書きませんが、相当数の方が事故で亡くなられ、遺体も引き上げられず、今もこの下で眠っているとのこと。
1年に1度は、慰霊祭が行われているようです。
さて、そんな悲しい話の残るこの場所。
私を含む、釣り仲間にとっては、ただの遠浅サーフにしか見えません。
私はこのあたり出身の人間ではなく、あとでその話、そんな歴史を知ったのですが、釣り仲間には当然、それをよく御存じな方もおられるわけで。
まあ知ってからも関係なくルアー抱えて通っているわけですが、そんなある日の夜の事、それは起こりました。
その日はよく晴れて風もない穏やかな夜の事。
私は数人の釣り仲間と、近くの漁港で待ち合わせ、そのサーフに入釣する予定でした。
すこし早目に漁港へ着くと、釣り仲間の一人の車が止まっているのが見えました。
でも、誰もいません。
「先にサーフに入ったかな?」
私も急いで準備して、サーフに向かいました。
さて、このサーフは道路から見下ろせる感じになっていまして、防波堤の切れ間から、サーフに続く階段が数か所、設けられています。
そこからサーフを覗いてみると、波打ち際にヘッドライトの明かりが見え、夜目に奥に移動していく人影が見えました。
「あ、Sさん!待ってください!」(Sさんは、先に止まっていた車の持ち主で、仕事の師匠です)
すぐに声をかけ、私もサーフに下り、後を追いかけました。
「…あれ?」
さっきまで見えていたヘッドライトの明かりが消えています。
「あら、釣りスタートしたかな?」
ルアー釣りでしたので、歩き止まればすぐキャスト開始です。
私も歩みを止め、キャストを開始しました。
しばらくすると、少し遠くにヘッドライトの明かりが見えます。
ルアー釣りはランガンがメインですので、私もそれを追っかけながら、キャストをしていました。
しかし、そのちょっとあとです。
「おまたせ~。」
私のヘッドライトの明かりを見つけた釣り仲間が、やってきました。
その中には、なぜか先にいってるはずの「Sさん」の姿もあります。
私「あれ?Sさん、いつの間に後ろに回ったんですか」
S「ん?俺も今来たとこよ?」
私「何言ってるんですか。先に釣りしてたじゃないですか。」
S「いやいや、早くついてたけど、自販機でコーヒー飲んで皆待ってた。」
私「あら?じゃあ、先にいたのは他人?」
でも、どうみても誰もいないんです。
何より、サーフに私以外の足跡がないんですね。
皆に話して、ありゃりゃ~、と皆でなった時に、Sさんが一言。
S「ま、炭鉱の工夫って、ヘッドライトしてたと思うしね~!」
皆でなるほど~!と、納得。
そしてそのまま皆で、朝方までルアー投げ続けました(笑)
ま、きっと私の気のせいだったとは思うんですが、すごく不思議な体験でした。
私自身はその手を全く気にしないので、どんな真っ暗闇でも足場さえよければ、一人釣りできるのですが、何人かは、誰かとつるまないと釣りに行けなくなってしまいました。
Sさんはその後、朝マズメ狙いで入釣したそのサーフ近くの階段で、人が首を吊ってるのを発見したりしてましたが。
警察の実況見分が終わってから、そこでそのまま釣りを開始したけど、マズメ逃したから駄目だった~!と笑ってました。
皆さんも、事故だけには気を付けられて、良い夜釣りをされて下さい。
ひょっとしたら、普段体験できないことが、体験できるかもですよ…。