投げのリール。

こんにちは、ひろのしんです。
すっかり初夏の様相ですね。
日によっては、初夏というより、真夏に近い暑さな日もあります。
夜にぐっと気温が下がったりする日もありますが…もう夏は、すぐそこです。
さて、以前、オススメ投げ竿について記事を書いてますが…。
良く考えたら、投げ専のリールって触れてなかったのね…(汗)
まあ、せっかくですので、私のおすすめを上げておこうと思います。
《投げ専用リールの特徴》
と、その前に、投げ専用リールの特徴を。
○でかい。
ボディもスプールもデカいです。
投げ釣りは、まずは飛距離。
スプールは糸離れを重視した形となっているものがほとんどです。
○だから重い。
大型のリールですので、やはり小型スピニングと比較すると重いです。
フラグシップクラスでも350g超え。
これでも相当軽くなってきています。
ドラグ機構が付いたリールになると、平気で500gを超えます…。
まあ、投げ釣りでドラグ使うといえば、ほとんど置き竿ですから・・・。
○ドラグが無いものがある。
投げ釣りをしない方には衝撃的かもしれませんが、特に遠投キス釣りに使用する投げ専用リールは、
ドラグ機構が排除されたものが主流です。
まあ、投げのキス釣りは基本、ドラグを出すような釣りではないですので。
加えて、4mもある竿を全力で振り、100g以上あるようなオモリを200m以上投げ飛ばすような釣りに、
ドラグ機構はトラブルの元でしかないでしょう。
こんな感じでしょうか。
特に、スプールに関しては、
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(シマノ・スーパーエアロ キススペシャルのスプール)
このように、横から見ると台形になっているものが多いです。
これは、シマノもダイワも共通です。
スプールからスムーズに糸を放出し、飛距離を出す事を考えられて作られた、スプールの形です。
一時期、シマノもダイワも、スプールが台形ではなく、ストレートな形のリールに走っていた時がありました。
シマノは今でも、スーパーエアロフリーゲンSDなんかのドラグ搭載機種に、それを見る事が出来ます。
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フリーゲンSD。
これは、台形だとどうしても起こりやすい、ライントラブルの減少を目的としたものです。
遠投キス釣りでは、PEラインが圧倒的に有利です(細い事による飛距離、100m以上沖からの魚信を得る感度、ラインそのものの強度)。
しかし、台形だと、どうしてもラインがスプールからこぼれやすく(放出しやすい事と同じ)、バックラッシュが付きものなんですね。
そういった経緯から、ストレートなスプールを搭載した機種が、一時期相当多くなりました。
現行のダイワではほとんど見られませんが、上にあげたシマノのフリーゲンSDや、後に紹介する、社外品のスプールなんかが、今でもストレートスプールを採用しています。
ちなみに、台形スプールとストレートスプールでは、圧倒的にストレートスプールの方が、ライントラブルが少ないです。
特に初めて投げ専用リールを使われる方には、重要な要素だと思います。
余談ですが、ダイワはかつては、投げ専用でもABS、つまり、逆テーパーなスプールの投げ専用リールを作っていました。
ライントラブル対策の極みともいうべきものでしょうが…個人的にはものすごくかっこ悪いものでした。
【オススメ投げ釣り専用リール】
さて、ようやく私のお勧めする投げ専用リールのご紹介です。
ここでは、「遠投キス釣り」に的を絞り、ドラグの無い機種に限って紹介します。
正直、
・初心者や中級者に使いやすく
・お値段お手頃
・軽い

というものがあれば一番よいのですが、残念なことに、投げ釣り専用リールに関しては、下の2つが共存するのが非常に難しいです。
投げ釣り専用リールは、軽量=高いです。
例えば、シマノのスーパーエアロシリーズの一番下の機種、スピンジョイを取り上げてみると、
価格は実売13,000円くらいですが、重さは540gほどもあります。
シマノのフラグシップ、スーパーエアロキススペシャルが360gですから、どれだけ重いかわかりますね。
しかし、スーパーエアロキススペシャルは、実売価格が80,000円前後です。
ダイワのフラグシップ、トーナメントサーフ45も、ほぼ同重量、同価格です。
もしこれを購入できるのなら、それが一番良いです。これ以上ない。
なぜなら、キス釣りは長い砂浜を歩き、キャストを繰り返しながら行う釣りです。
4mで、錘負荷30号ほどの並継の竿は、どのメーカーでも大体400gほどあります。
それとクーラーボックス、天秤、仕掛け、餌、保冷材に飲み物など、そして何より、釣った魚の重さを担いであちこち移動していきます。
そして、ここぞと思う所で、水平線に向かってフルキャスト。
その爽快さ、そしてスポーティさは、どの釣りをも凌ぎますが、反面、非常に体力を使う釣りでもあります。
だからこそ、できるだけ軽いタックルが求められます。
で。
シマノ サーフリーダーCi4+ 35
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現行機種で、初心者~中級者にオススメできる投げ専用リールは、私個人的には、これしかありません。唯一無二。
重量は435g、価格も実売22,000円ほど。
ダイワで435gの投げ専用リールとなると、トーナメントサーフ35という、35mmスプールのフラグシップとなり、どうしても価格が跳ね上がってしまいます(実売45,000円程)。
加えて、おそらく来年あたり、新モデルが登場するのではないでしょうか?
どちらにせよ、オススメするには価格がものすごくネックとなります…。
このサーフリーダーCi4+の1つ上の位置に、フリーゲン(ドラグ無しモデル)があります。
同じ435gなのですが、実売39,000円前後。
それなら、サーフリーダーCi4+でしょう。
ちなみに、私が使用しているのも、このサーフリーダーCi4+の30モデルです(ストロークが30mm)。
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巻き上げも滑らかで力強く、何より軽い。
私のライトな投げキス釣りには欠かせない、投げ専用リールです。
30モデルを選んでいるのは、使用している投げ竿自体が3m35cmと短く、リールも360gと軽いのが理由ですね。
まさに軽快そのものです。

ちなみに、シマノの投げ専用リールで、現在一番売れているのは、スーパーエアロフリーゲンです。
価格は40,000円にちかいものとなりますが、軽量さ、機能性(HAGANEボディにHAGANEギア)など、フラグシップにせまるものを持っています。
見た目もシンプルでスマート。
上級者でも、これがあれば十分といえる性能です。

しかし、シマノとダイワの各フラグシップ…。
私の使用している、少し小型の30モデルと同等の軽さ…。
ダイワに至っては、45mmストロークのスプールです。
どちらにせよ、価格相応の機能なのでしょう…。
それぞれ、ステラやイグジストをも凌ぐ価格なのですから…。

先に述べた通り、スプールに関しては、ストレートの方がライントラブルは少ないです。
これに関しては、シマノに純正品が無いため、他社が製造しているものを使用すれば解決できます。
オススメするのが、「ウインズ」という会社が製造、販売している、樹脂スプールです。
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これが標準のホワイトスプール。
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限定のイエロースプール。
樹脂製であるため、腐食なども発生せず、軽量。
実は、私がサーフリーダーCi4+を購入する前に使用していた、スーパーエアロEVという往年の機種で、ホワイトスプールを使用していました。
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それまではやはり、台形のスプールを使用していたのですが、とにかくトラブルが多く、高価な新品のPEラインがすぐにダメに…(涙)。
何とかならないかと探して見つけたのが、このウインズのホワイトスプールでした。
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純正スプールとの比較。
テーパー角が何種類かありますが、中でもテーパー角0度、つまりストレートのホワイトスプールを購入し、使用し始めた事で、私の購入する投げ釣り用PEラインの寿命は、飛躍的に伸びたのでした。感謝。
まあ、トラブルレスだと、何より釣りに集中できます。
私の投げ釣り人生が一気に明るくなった、すごい製品でした。
飛距離も正直、台形のスプールと遜色ありません。
腐食しない替えスプールが欲しい方、トラブルに悩んでる方には、超オススメです。

ただし、機種によっては適合しないものもあります。
シマノ、ダイワともに販売されていますが、購入される際はしっかり説明をお読みください。
私はイエロースプールが欲しいのですが…サーフリーダーCi4+30モデルには適合しない…。
ただ、実際のところ、今の純正のスプールはライントラブルが発生しているので、ホワイトスプールのストレートを購入してやろうかと計画中…。
もし、他にも投げ釣り関連の製品を色々見たいのなら、
「拙者の投げ釣り専門店」
ここが個人的には最強です。

ここには、上記のホワイト、イエロースプールの他に、「黒スプール」なんてものもあります。カッコイイ!

SESSYA 黒スプール シマノC-1タイプスプール
価格:5563円(税込、送料別)

さて、今回はシマノ一択となりました。
自分が使用しているからこそ、オススメできるわけですが、もちろん理由はそれだけではありません。
おそらく、「ショートな投げ竿」での「ライトだが、しっかり投げ(キス)釣り」にちゃんと焦点を当ててるのが、シマノだという事でしょう。
「投げのキス釣り」という根幹を大事にしてるのでしょうね。
ダイワはキャスティズムは「何でも釣ろう」だし、「Dスマーツ」は「ルアーキス」と言う方が近いですから。
その点では、まだ「投げのキス釣り」に関しては、シマノの方がしっかりしてるのかな?
まあ、考えは人それぞれですので。
ドラグ付きがどうしても欲しい方は、重いの覚悟で探すか、普通のスピニングの大番手を使うか…。
ただし、投げキス釣り用のリールには、やはり飛距離・使用感共に及ばないでしょう。
…専用には専用の理由があるんですね。
さあ、これからが、キス釣りの本格シーズンです。
準備は今からでも全く遅くありません。
悩んでいる方の、少しでも参考になったら、幸いです。
ではでは。今回はこの辺で。
( ̄Д ̄)ノ

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コメント

  1. はじ より:

    どんなリールやスプールを使っても、投げ方悪いとトラブルは避けられません多少は少なくなるかと思いますが今のリールはトラブル回避とても考えられられてますから殆どトラブルなく使えます。

  2. ひろのしん より:

    >はじさん
    コメントありがとうございます。
    おっしゃる通り、今のリールは(ロッドもですが)昔の物に比べて、格段に性能が上がっていますので、トラブルも相当押さえられてきてますよね~。
    投げ方が悪ければ、どんなフラグシップを使おうと、普通起こりえないトラブルまで発生しますよね。
    初心者の方は特に投げ方が悪くて当然ですが、ある程度道具を工夫してやる事で、中級者でも起こり得るトラブルを、ある程度未然に防げるとも思います。
    どちらにせよ、竿やリールを買ったら、まずは試投、そして投げ方の練習が必要になるでしょうね。